先日仕事帰りにスーパーへ行くと、3才くらいの男の子がワンワン泣きながらお母さんに何かを訴えていました。
お母さんは一生懸命言い聞かせたり、なだめたり、時には叱ったりしながら買い物をしています。
子供は泣いたり、頑張って泣き止んだりと、お母さんともども必死に店内を回っていました。
子供が泣いて困っているお母さんは、
自分を責めているのかもしれない、
みんなに攻められていると感じているかもしれない。
あの時の私のように…。
きっと私だけじゃない、多くのお母さんが感じる気持ちだと思います。
幼い子との買い物は一苦労
下の娘が生まれた時、息子は2才8カ月でした。
娘が生後3ヶ月を過ぎた頃、娘をベビーカーに乗せ、息子は押し車にご機嫌で乗りながら、近所のお散歩へは何度も行ったことがありました。
もう買い物も大丈夫かもしれない。
そう期待を込めて、万全の準備のもと、ショッピングセンターへ何度か行きましたが、息子は自分の興味のあるものをみては、ベビーカーで追いつけないすばしっこさで駆けていき、私はそんな息子を買い物場所まで連れていく時点で疲れ果てたのです。
何度か挑戦しましたが、息子のありあまったパワーに危機感を感じ、買い物は断念。それからは主人のいる週末にまとめ買いで済ますことにしました。
あの忙しさは我が家だからなのか、男の子だからなのか、小さい子だからなのか、分かりませんが、買い物は懲り懲りの思い出しかあません。泣
何より周りの視線も気になり、他のお客さんの迷惑にならないか、お店の迷惑にならないか、そんな気づかれも多くありました。
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肩身の狭い買い物中に出会った優しい微笑み
主人のいる週末に食材はまとめ買いをするのですが、それでも月に何回かは近所のスーパーへ行くことがありました。
小さな店舗ですがなんでも揃っているので今でも利用しているスーパーです。
そんな小さなスーパーも小さな息子と行けば広い場所。
ギュッと手を握りしめたり、目配せしたりと私も必死です。
そんな時、息子がグジグジ言い出したのです。
「あれが欲しい、もう帰ろう。」
そんなことだったと思いますが、小さな店内で息子の声が響き渡るたびに私はほどほど困ってしました。
情けないほどに『こっちが泣きたいよ』と思いながら足早に買い物を済ませていると、私の母くらいでしょうか、あるご婦人が私に優しく微笑みかけてくれるのです。そして
「元気な男の子でいいね。」
そう声をかけてくれました。
私は驚きました。でも嬉しかった…
周囲の視線が怖かった私はこんな暖かい言葉を掛けられたことが予想外すぎて、また泣きそうになってしまいした。
「騒がしくてすみません」
そういうと、「男の子はこれくらいじゃなくちゃ」そう息子を見つめてまた微笑んでくれました。
その一言でどれだけ気持ちにゆとりができたか分かりません。
最後に
今では私もそのご婦人に救われた時のように、小さい子に駄々をこねられて困り顔のお母さんをみると、ついその子供に微笑んでしまいます。
あの時の私のようにお母さんの気持ちが少しでも楽になれたら…
時には「???」な顔をされる時もありますが(^-^;
それでもいいです。私は頑張っているお母さんの味方です。
私も通ってきた道。
私の母も通ってきた道。
そのうち「しゃべってよ」と言っても話してくれない思春期が訪れることでしょう。
そんなとき、あの小さな子供たちと過ごした騒がしい時間を愛おしく感じるのかもしれません。
子供はいつまでも大騒ぎしているわけではないのです
長く感じるようでそんな時は一時なのです。
永遠の様に感じるその時間に、私を救ってくれたあのご婦人のように、私も暖かく微笑んであげる人でありたい、そう思っています。
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