娘が生まれた時、息子は2才8か月でした。
妊娠が分かった時から『きょうだい』ができることを喜んでいた息子は、お人形をおんぶしたり、抱っこ真似をして、楽しみにしていました。
そんな娘が、予定日より1ヶ月近く早く生まれてきてバタバタな我が家でしたが、本当に大変なのはここからだったのでした。トホホ…
娘の誕生から9年、『2人目が生まれてから何が大変だったか』を振り返ってみました。
寝かしつけ
子供2人を寝かしつけることは想像以上に大変ですよね。
特に赤ちゃんは授乳もあり、夜中に何度も起きるのは当たり前です。
また、2-3才くらいの子でも夜中にもぞもぞと目覚め、ママを探す子だっています。
一人寝かせば一人起き、一人起きれば二人起き。
こうなった時は、長い夜の始まりなのです。
息子と娘に挟まれて寝ていた私は、娘の寝かしつけで授乳中に、息子に背を向けていることが多かったのですが、まだまだ甘えたがりな息子は、私の背中に向かって「お母さん、こっち向いて」と何度もせがみ、振り向くことも出来ず困ったこともありました。
いつもは自分に向いてくれてたお母さんが、気が付くと向けているのは背中ばかり。
妹が生まれてきて嬉しいはずなのに、これじゃヤキモチだって焼いてしまいますよね。
上の子の赤ちゃん返り
息子は娘が生まれて最初の頃は、お兄ちゃんになれたことが嬉しくて、ずーっと娘のそばにいたり、泣いたり、笑ったりする様子を見ては、私に報告してくれました。
ですが生後2ヶ月ほどすると、息子の様子が明らかに変わってきたのです。
ある日、娘の出産祝いに来てくれた友人の前で、息子はハイハイを始めました。
赤ちゃん言葉を話し、言葉が分からない仕草をしたりと、私は呆気にとられたのを覚えています。
友人も私も、娘のことばかりに気を取られていることで、息子は注目を集めたかったのだと思いました。
息子は必死だったのですね。
両家の初孫として生まれて、今まで自分に一心に向けられていた視線が、妹に一気に向けられたことで、淋しかったのです。
それは重々分かっていたんですが、その後続く息子の赤ちゃん返りをなかなか受け入れることが出来ずにいました。
赤ちゃん返りは愛情不足なのかもしれない
私の2人の愛情の掛け方に問題があるのかもしれない
そんな風に悩みましたが、日々の忙しさに追われているうちに、息子の赤ちゃん返りは自然となくなっていました。
ただ、今思えば、このころから息子に娘のお世話を頼むことが増えたような気がします。
息子も一緒に私とお世話をすることで、頼りにされていることを感じ、お兄ちゃん意識が芽生えたのかも知れません。
そんな赤ちゃん返りがなくなってからは、今度は息子のやんちゃぶりに手を焼くことになるのですが、またそれは別の機会に^^;
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子供2人とのお風呂タイム
主人は帰宅も遅く、子供たちが朝起きてから夜寝かすまで、私一人で育児をしていました。
中でも何より一番苦戦したのは
「お風呂」
でした。
当時を思い出すだけでも、息子が可哀想になるくらい、毎日急かしてお風呂に入っていたように思います。
娘が生後1ヶ月の頃は、布団に寝かしている間に、ゆっくりとまではいきませんが、お風呂に息子と2人で入りました。
ですが、娘の沐浴も終わり、一緒に入浴をするころからは、もうそれはそれは慌ただしいお風呂タイムとなったのでした。
まだ息子一人で入らせることもできないので、娘と私も一緒に入るのですが、一番の問題は私と息子が洗う時です。
娘をどうするか。
脱衣所で寝かせ、ドア越しに娘に声を掛けながら息子とお風呂に入ることもありました。
娘が泣き始めると、もうそこからは猛スピードです。
こんなに大変ならと、お風呂の中で座らせる専用のバスチェアも考えましたが、今ほど多い品揃えもなく、また、事故のニュースも多かったことから、結局、買わず仕舞いでした。
とにかくお座りが出来るようになるまでは、その日その日で工夫して入っていたように思います。
同じように、子供が2人いる友人に、どうしているか聞いてみたことがありました。
「下の子はベビーチェアに置いて入ってるよ。下の子がもし泣いても泣かしておくよ。それよりも上の子を優先してる」
このとき、上の子の息子を急かしてばかりいた私は反省しました。
どうしても下の子から目が離せなかった私でしたが、友人を参考に娘をベビーチェアに置いて入ってみました。
ですが、娘が泣いてしまったときは、やっぱり気持ちが焦ってしまい、結局息子と大慌てになるのです。
泣かせとくのは、私には向いてないかもなー『子育てに向いてないのかも』そう落ち込んだこともありました。
そんなわけで、私はこのころ、息子とお風呂にゆっくり入った記憶がありません。
息子に申し訳ない気持ちもあり、息子が幼稚園になったころ、一緒にお風呂に入っている時、何気なくこんな話をしました。
「○○(妹)が生まれた時、一緒にお風呂に入っても、いつも『早く早く』って急がせてたね。ごめんねぇ。」
すると息子はこういったのです。
「お母さん、オレ、分かってたよ。○○(妹)がいて、お母さん大変だったこと。○○が泣いちゃったりして。だからオレも早くしようって思ってたよ」
私はびっくりしました。
驚きすぎて、息子の作り話かと思ったほどです。
もしかしたら、記憶が曖昧なのかもしれませんが、あんなに小さかった息子も、私の必死さが伝わり、泣いている娘の元へ行きたかった気持ちは、同じだったかもしれません。
息子に感謝の気持ちが込み上げて、胸がいっぱいになりました。
食事
娘がつかまり立ちを始めたころ、ついにダイニングテーブルを購入しました。
なぜなら、食事中、娘が机に上ってきてしまうから!!
息子が一人だった時は、息子につきっきりでいられたので、さほど苦になりませんでしたが、2人となるとそれはもう手が何本あっても足りないほどテンテコマイでした。
娘は椅子に座らせると嫌がり、つかまり立ちで机の周りを歩きたがることも多く、このままだと食事もゆっくりできず、また、熱いおかずも多く、危険でした。
息子の面倒を見ているうちに、娘が何か触ったりこぼしたりして怪我しないとも限りません。
ですが、ダイニングテーブルにしたことで、食事をグチャグチャにされる心配はなくなりました。
また、子供たち専用の椅子を買うか、どうかも迷いましたが、一脚の価格も高く、使うのも数年と考え、結局、マットを重ね、椅子に固定し、座高を上げ成長と共に枚数を減らしながら使用しました。
小学生に入る頃にはマットも卒業できました。
外出
小さい子2人連れての買い物も本当に大変でした。
3人での出かける時は、同じくらいの子供がいる友人宅や、小さな公園くらいにとどめ、買い物や、遠出は主人がいる休日にすることにしました。
最後に
記憶にないほど慌ただしかった育児ですが、日々成長していった2人の子供たち。
今では2人とも小学生となり、私も随分と楽になりました。
今思うと、大変な時期は振り返るからこそ一時に感じますが、その時は毎日が延々と訪れるような気持ちになりますね。
大変な時、誰かに頼りたくても頼れない時や、頼れる人がいても頼りたくない時もあるでしょう。
子供たちと向き合うことが辛くなる時もありますよね。
子供が小さくて、特に一人で2人の子育てをしなければならないのは本当に肉体的にも精神的にも大変ですが、必ず、必ず楽になるときは訪れます。
大丈夫ですからね。。!
応援しています^^
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