離乳食を食べなかった息子の成長記録

2005年に長男を出産し、育児に奮闘していく中でついに訪れた生後5ヶ月からの離乳食期。

私にとって初めての育児。

産まれてから母乳しか口にしたことのないおっぱい大好きな息子。

離乳食だってもちろん初めて。

不安もありましたが、育児の次の段階へ進めることに楽しみでもありました。

最初は重湯から始め、徐々に10倍粥や、市販にある初期用のお湯でつくるドロドロのお粥を食べた息子。

離乳食を食べるたびになんとも言えない渋ーい顔をして、舌で全て押し出してきました。

最初はこんなものかと切り上げていましたが、でもこれは、最初だからではなかったのです。

あくる日も、あくる日も、あくる日も…、息子は口に入れるものはすべて舌で押し出してきました。

その後、息子はまったくと言っていいほど離乳食を受け付けることはありませんでした。

ですが、12才息子、今では3食しっかり食べる元気な男の子に成長しました^^

その成長記録をここに残したいと思います。

この経験が、離乳食を食べないと悩んでいるママの少しでも参考になりますように…

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母乳しか飲まなかった息子

6-7カ月検診時の母子手帳にはこう書いてあります

風邪も引かず元気ですが、離乳食はあまりすすんで食べません。
飽きてしまって動き出してしまいます。
哺乳瓶もNG
おっぱいはまだ沢山飲みます。
夜中も何度か起きて眠りながら飲みます。
足りていないのかな?
と思いますが、一日を通して機嫌は良いです。

体重6980g
身長69.5cm
胸囲41.5cm
頭囲44.0cm
カウプ指数(赤ちゃんの栄養状態や体格を表す指数)14.4

医師の字で「健康です」

そうあります。

指数的にもギリギリ標準というところでしょうか。

それでも「標準」という言葉を聞いてとても安心したのを覚えています。

ただ、周りの赤ちゃんは順調に離乳食が進んでいる中、息子だけは相変わらずおっぱいを飲み、焦りは募りました。

苦悩した日々

1歳のころの母子手帳には

食事をほとんど取らない
母乳のみ

それだけ書いてありました。

5カ月からここまでの時間は、本当に悪戦苦闘の日々でした。

ベースト状の時期はすべて失敗、その後の離乳食もほとんど口にしませんでした。

たまに食べてくれたときは本当にうれしくて、また同じものを作って食べさせるのですが、次はもう食べてはくれませんでした。

何がいけないのだろう。

悩みは膨らむばかりです。

この子の成長はどうなるのだろう。
顎の成長は大丈夫だろうか。
栄養は足りているのだろうか。

それでも
「元気なら問題ないです」
そう1歳検診で医師に言われたことを支えに、あまり気負いせず進めていきました。

そんな中、息子と同級生の友人の子は、食べすぎに悩んでいると聞き、

「食べても食べなくても悩みはあるのだから」

そうやって自分に言い聞かせてみたりもしました。

それでも周囲から

「こうしたらいいんじゃない?」

そんなアドバイスをされる度に、母として責められているような気持にもなりました。

身近に同じ悩みを抱えているママがいれば少しは心強かったかもしれません。

ですが、食べてくれない息子を前に、私は一人、落ち込むのでした。

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食べることに興味がなかった息子

息子はドロドロ期の初期をすっ飛ばして、離乳食は完了期を迎え、固形物を食べられる月齢になりました。

何も食べていないといえば大げさに聞こえますが、息子は食べることに興味がない子でしたので、食べることがあっても一口、二口で完食することはなく、ましてや喜んで食べたり、おいしいと言ったりということはほぼありません。

それでも卵は好きだったようで、それを発見した時には、オムレツの中に柔らかくした野菜を混ぜて食べさせたり、親子丼にしたりと、どうにか栄養を取らせようとしたこともありましたが、息子の「好き」は長続きはしませんでした。

食べてくれたときは本当に涙が出るほどうれしかったのですが、少しの量でも完食してくれたことはありませんでした。

そんなころ、主人が毎日食べている納豆をご飯に混ぜて食べさせてあげたとき、初めて茶碗一杯食べきったのです!!

本当に嬉しくて、何回か食べさせたのですが、やはり息子の興味は続きませんでした。

このように離乳食が始まってから、息子が口にしたものは少なかったですが、すぐ溶ける幼児用のおせんべい菓子は食べてくれました。

お菓子とはいえ、息子が自分から進んで食べる姿を見れるだけで本当に嬉しく、食べられるものはお菓子でもあげるようにしました。

そのせいで自己嫌悪に陥ることもありましたが、食べてくれた喜びの方が大きかったのです。

自分を責めた日

1歳3か月のころ、市による検診がありました。

事前の調査票をもとに発育状態をみるのはもちろんですが、離乳食の進み具合や、栄養面、歯磨きの仕方などを保健士さん、栄養士さん、歯医者さんと順番に指導してもらいます。

保健士さんとの面談時に、それまで不安だったことを相談してみました。

離乳食もほとんど食べなかったこと
食が細いこと
栄養面が心配なこと

すると保健士さんは淡々と私に言いました。

「お母さん、ちゃんとご飯を作っていますか?」

今日までの育児を全否定されたような衝撃でした。

作っていました。
努力しました。
工夫もしました。
それでも食べてくれませんでした。

そう保健士さんに言いたかったのですが、私はあまりのショックで「はい」としか答えることができませんでした…

湧き上がる涙を堪えるのに必死だったのです。

お母さん、よく頑張ってきましたね

次は栄養士さんとの面談です。

きっとまた責められる。

そう思うと気も進まず、目を見ることも出来ません。

離乳食のことは言いたくありませんでしたが、結局聞かれることに答えていくうちに、保健士さんに話したように話をしたのです。

すると栄養士さんは優しい声で

「お母さん、よく頑張ってきましたね。」

予想外の言葉を掛けてくれました。

私は思わずハッと顔を上げ、栄養士さんの目を見つめました。

「調査票を見ると、納豆ご飯に親子丼、息子さんの好きなもので工夫して食べさせてて偉いですね。」

私の娘もご飯を食べない子でね。それでも納豆ご飯だけは食べたんです。私も嬉しくて、毎日同じものを食べさせましたよ。

「栄養面で心配かもしれないけど、まずは食べることが大事だもの。このままでいいんですよ」

このときの栄養士さんの言葉にどれだけ救われたか分かりません。

今まで悩みながらも離乳食を進めてきたこと、保健士さんに言われたことを私は一気に話ました。

栄養士さんは食べさせることに執着していた私に「元気なら大丈夫ですよ」そう言って、追い詰めていた私に寄り添ってくれました。

息子12才、元気です

結論。

息子は元気に成長しました。

母乳は1才3ヶ月で断乳しましたが、その後も食は細いままでした。

離乳食をすっ飛ばした息子は、好物が特にないまま幼児期を過ごした挙句、お菓子大好き、飴大好きな子供になりました。

離乳食の進め方を間違えたのかな…
と自己嫌悪にもなりましたが、同じように進めた娘は、食べるなと言っても食べてしまう食いしん坊に成長したため、食も一つの個性なのだと今では思っています。

また、息子が小さいころ、食に興味がないことを母にボヤいたことがありました。

すると母は言うのです。

「お母さん、その気持ち、よーくわかる。

お母さんも食べることに興味ないよ。食べる時間だから食べるの。」

確かに。

母は昔から少食でした。
体系もやせ型です。

そうか。そんな人もいるんだ。息子は母に似たのかも。。

そう思うと、それはそれでまた気が楽になったものです。

今でもあまりの食の細さにイライラすることはありますが、あの頃から思えば、考えられないほど食べられるようになりました。

悩んで悩んで悩みまくったあの頃はなんだったのかと思うほど、あの頃の自分に『今』を教えてあげたい・・・

離乳食を食べなかった息子は、現在12才。

3食、それなりに食べています^^

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