小学校に入学後、毎年のようにやってくるのが『PTA役員決め』です。
『今年は当たってしまうんでないか…』とヒヤヒヤしながら、息をひそめているママも多いのではないでしょうか。
『やりたくない…』と思うのは、ほとんどの方が同じ気持ちのようです。
私も子供が2人いますが、上の子の時は、地区役員こそ輪番制でしましたが、学校役員は6年間、運よく一度も回ってくることはありませんでした。
ですが、下の子の時は、くじ引きで当たってしまい、毎年のようにPTA役員や地区役員など、様々な役を引き受ける羽目になってしまったのです。
最初こそ憂鬱だった役でしたが、一年間やり切った後には、「なるようになるものだな」というすがすがしい気持ちになりました。
今では立候補こそしませんが、当たってしまった役には、以前ほどの抵抗はありません。
学校により、PTA役員といっても、執行部、学年・学級長、平役員、また、低学年・高学年と、役や負担は様々ですが、ただ一つ私が経験して感じたことは、
『PTA活動は一人でするものではない』
ということです。
役員は一人ではないですし、一人で考え、一人で悩み、一人で進めるものでもありません。
前任者からの引継ぎもあれば、先生からの説明もありますし、なにより他のPTAの方と協力し、一緒に取り組むことができます。
多くの方と力を合わせ、成り立っていくのがPTA活動なのです。
もしかしたら活動内容より、人間関係の方が大切なこともあるかも知れません。
だからこそ、『面倒くさい』というのも本当のところ。
それでも避けて通れないならば、いっそのこと、開き直って飛び込んでみてはいかがでしょうか。
今回は、私が「くじ引き」で思いがけずなってしまったPTA・地区役員を引き受け、やってみて良かったとこと、また、気になったことをまとめてみました。
目次
PTA役員対するイメージは?
「PTA役員は大変だ」
「時間も取られ、共働き世帯には負担が多い」
「保護者間でトラブルが多そう」
「面倒臭そう」
こんなイメージでしょうか。
あまりの負のイメージから、役員決めの時期になると、立候補はなく、スムーズに決まらず沈黙が続いたり、また、委任状を出しているとはいえ、欠席者がくじ引きで選ばれトラブルに発展するケースも多く聞きます。
ですがPTA活動とは、そんなにマイナスなことばかりなのでしょうか?
実際、私は何度かPTA役員を経験し、プラスになったことも多くありました。
PTA役員になって良かったこと
子供の様子を伺える
PTA役員になると、担任の先生やほかの先生との関わりも必然的に増えていきます。
だからといって、先生と世間話や長話をするというわけではありませんが、役員会などで顔を合わせると、先生から子供の近況を話してくださったり、家庭では知り得ない子供の様子を伺うことができます。
もしお子さんの学校での様子が心配な方は、思い切って役員になることで、家庭では見えにくい情報も聞くことができ、安心できるかも知れません。
学校を身近に感じる
役員をする前は、どこか敷居の高かった小学校も、役員をし、学校に行く機会が増えるうちに、次第に馴染むようになってきました。
学校の雰囲気や、一年間の行事の流れなどを把握し、携わることで、ただ子供を通わせていただけの学校を身近に感じることができました。
学校側の視点を知る
たとえば運動会の場合、設営や、場所取り、片付けなど、保護者がどんなマナー違反が多いのか、運営する側に立つことで、見えてくる景色も変わり、気が付くことも多くあります。
大きな行事は特に、恥ずかしながら子供を見ることで一生懸命になり、どうしても周りが見えなくなってしまいがち。
ですが、一度学校側の視点に立つことによって、保護者として守るべきマナーを再確認することができました。
知り合いが増える
なんといっても学年問わず知り合いが増えます。
顔見知りが増えることで人付き合いも増え、世間話もそれなりに交わさなければならず、億劫なこともあるかも知れませんが、PTAとして保護者の方と関わり一緒に取り組むことで、視野も広がり、達成感も共有できます。
また、知り合いが増えることは、何かあった時は心強いものです。
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役員に選ばれたときは…
経験がなくても大丈夫
初めてのPTA役員をする場合は、経験もなく自信が持てない場面もありますが、「力不足だから…」なんて思う必要は全くありません。
PTA役員となり、活動をしてくれるだけでも保護者や学校としてはありがたいことです。
せっかくなら、より深く学校に関われることを楽しんで取り組んで欲しいなと思います。
協力し合う気持ちを忘れずに
「あの人は出来る人だから」
「あの人には時間があるから」
「経験者だから任せておけばいい」
という押し付けから、特定の人に任せきりになってしまったり、また、負担の不平等さから、不平不満がでないようにしたいものです。
そのためには、保護者同士が『持ちつ持たれつ』の気持ちで協力し合うことが大切なのではないでしょうか。
もし人間関係に恵まれなかったら…
中には不愉快な思いをしたり、時には人間関係が順調にいかないこともあるかも知れません。
そんな時は、「そんな人もいる」「こんなこともある」と割り切って、PTAの仕事をこなすことに専念しましょう。
役員負担の大小も学校によりさまざまですが、PTA役員の任期は1年がほとんどで、長くても2年です。
仕事とは違い、毎日顔を合わす必要もありません。
関わりも挨拶や、最低限の連絡などに留め、淡々と活動内容をこなすことで十分なのです。
最後に
子供が『学校生活をよりよく送るための活動』とはいえ、どうしても仕事+αと考えてしまいがちなPTA活動。
それでも経験してみた後には、「楽しかった」「またやってもいいな」という声も多く聞きます。
長いようであっという間の子供の学校生活。
長い人生のうち、子供を通してPTAとして関わることはほんの短い期間です。
ぜひこの機会に経験できることを楽しんで、保護者同士、子供を通じて出会った仲間と、PTA活動を乗り切って欲しいと思います。
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