13年前に結婚し、幸運にもすぐ妊娠できた私は、順調なマタニティライフを過ごし、両家初孫となる息子を29才で出産しました。
特に60代も中盤にさしかかっていた義父母にとって、それこそ待ちに待った孫ということもあり、それはそれは息子を授かったことで私と主人は親孝行を果たした気分になったものです。
私の母は、孫が出来てもちろん喜んでいましたが、これから始まる娘の里帰りの準備に気持ちは忙しくなっていたようです。
退院し、当たり前の様に実家に里帰りをした私は、母からの至れり尽くせりな日々もつかの間、一か月後には自分の城である『我が家』が恋しくなっていたのでした。
幸せな里帰り
私と主人の暮らす自宅から実家までおよそ10km、車で20分程かかります。
さほど行き来は苦ではない距離でしたが、『娘は産後里帰りする』神話のもと、私も当たり前のように里帰りを予定しました。
母は私の里帰りのため、仕事を1週間以上休みを取ってくれ、私と息子を迎えてくれたのです。
ベビーベットにベビーバス、私の着替えや息子の着替えやオムツなど、様々な必需品は事前に実家に運んでいたので、すでに準備は万端です。
はー。やっぱり実家はいいなぁ
そう深く息を吸い、息子を母に預けて居間にゴローンです。
母も嬉しそうに初孫である息子を抱っこしています。
そんな姿を見て、私も幸せだなーとしみじみゴロゴロです。
それからの数日間は私の毎食すべて母が用意してくれ、スタミナをつけるためにと朝昼晩とまるで定食のようなご飯が並びます。
こんなに母が私にしてくれるなんて、嘘みたい笑。私は素直に甘えました。
つかの間の幸せタイム
実家に帰省後、週末だけ主人が泊まりに来ました。
実家に家族以外の誰かが泊まるなんて何十年ぶりの事。
母は張り切って掃除や食事の支度、布団の準備をしてくれ、しばらくは息子が生まれたことで家の中が賑やかになったことを喜んでいました。
そんな中、息子は1週間ほどすると昼夜逆転してしまったのです。
昼間は目も開けず、授乳もそっちのけで眠り続け、夜になると目がぱっちりと開き、寝る気配はありません。
それでも授乳はほぼ3時間置きに欲しがり、その度に息子はウトウトするのですが、私の寝かしつけも虚しく、気がつくと朝日が差し込み、長い夜が終わりを告げるのでした。
そしてしばらくすると息子はまたグッスリ眠り続けます。
私は昼間息子が寝てる間に睡眠を取るようにしていました。
それでも昼寝というものは夜の睡眠とは違い、ゆっくり眠れるというものではありません。
また、寝ている息子が授乳で目覚めた時を見計らっては沐浴もしなければならず、母の助けがありながらも、私の体力は日に日にクタクタになっていきました。
そんな中、母は仕事に復帰しました。
いよいよ母も時間に追われる日々の始まりです。私と息子の事だけ考えてはいられなくなりました。
余裕がなくなってきたのです。泣
スポンサーリンク
幸せに終わり告げた里帰り
里帰りも2週間となるころ、母は仕事に復帰しました。
夜眠れず、日中グダグダしている私に母は「少しは家のことしてよねぇ」そう言い放ちました( ;∀;)
えー。。。泣
とはいえお世話になっている身です。ヤダ…とは言えません。
母は私がいることでそこそこの食事を支度しなければという思いからか、しばらくはいつも以上に用意してくれましたが、そのうち、「夕飯の支度くらいしなさいよね」まったく!と言わんばかりの態度です。
えー。。。寝たい・・・泣
里帰りして幸せだったのは2週間余り。
もう家に帰りたい!!
私の心はそう叫んでいました。泣
ですが息子のお宮参りまでの予定です。
切り上げることもできない私にとって、幸せな里帰りから一転、ストレスに耐える里帰りとなったのです。
里帰りは2週間くらいが調度いい
里帰りは至れり尽くせりの幸せな時間だと思っていたら大間違いでした。
こんなにストレスを抱える里帰りは私だけかと思っていましたが、意外にも、里帰りに何らかの不満がある友人たちが多かったのです。
中には至れり尽せりが苦痛だったという人も・・・
結局私も、自宅に帰った時が一番ホッとしたものです。
確かに赤ちゃん育児は大変です。
里帰りで身の回りのことをしてもらえることで、育児に専念できることはありがたいこと。
ですが、言いたいことを言い合える母娘だからこそ衝突もあるのでしょうね。
私は言い返すことはしませんでしたが、里帰りしたことで
『結婚し、今はもう自分のやり方で家庭を築いているんだな』
と実感しました。
もう母のやり方ではないのです。
私には私のやり方がある。
もう実家から巣立った身なのですね。
これを踏まえて、娘を出産した時は里帰りこそしましたが、2週間と期限を決め、ちょうど母のイライラが出始めるころに自宅に帰りました。
そうです。
2週間!
とはいえ、やはり里帰りできる場所があるのはありがたいこと。
せっかくの里帰りにがお互いストレスにならないために、このくらいが調度いい時間…
そう思った私の里帰りなのでした(^-^;
スポンサーリンク