トイレの進化からほぼ消滅した汲み取り式トイレの恐怖とは

先日、テレビで汲み取り式便所、通称『ボットン便所』にまつわる怪談をしていました。

現代の子供たちには見たことも、聞いたこともないトイレ。

息子に思わず「知ってる?」と聞いてみると、もちろん「知らない」の答え。

そこで終了かと思いきや、「どんなトイレ?」と息子。

そこから私の思い出話がヒートアップしました。

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ボットン便所とはどんなトイレ?

ボットン便所とは早く言えば流さないトイレです。
今でいう和式タイプ便器の平らな部分の白い陶器がありません。

その下は深い空洞になっていて、排泄を貯める場所があり、下を向いてみると真っ暗です。

これを踏まえると…ボットン便所とは必然的に家の外にあります。

私の育った家は元々水栓トイレでしたが、母の実家は違います。

そうです。ボットン便所でした。

しかも電気は家の中の玄関にある紐を引っ張ると、どういうわけか玄関から数メートル先のトイレの電気が付くという仕組みです。

ちなみにトイレットペーパはガラガラクルクル回して出す現代タイプではなく、ティッシュペーパーのような、取りだしタイプです。

手触りがザラザラで今でいうキッチンペーパーのような紙で、なくなりそうな時は、ピンクの線がペーパーに入ります。

昔は田舎のボットン便所率は高かったのですね。
思えば父の実家も外にトイレがあり、ボットン便所でしたし。

ですが私は自分の家が水栓トイレだっただけに、どうしても慣れることができませんでした。

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恐怖のボットン便所

昼間のうちはまだ外の日差しが入り、明るいのですが、夜はもちろん真っ暗なわけですね。

そこにたどり着くまでも外は真っ暗なのに、トイレについても薄暗い電気の明かりしかない。

そんなボットン便所
年代的に言えば30代くらいの方からは利用したことがあるのではないでしょうか。

そんな40代の私、この説明を書いているだけでも、思い出す恐怖があります。

小学生のある夏休み、子供だけでいとこの家に泊まるイベントがあったわけです。
遊んでいる時はそれはもう楽しくて、泊まれるなんて最高~!な気分なのですが、

なぜでしょう。

必ず夜中にトイレに行きたくなってしまうんですね。

自分の家では夜中に起きることなんて滅多にないのに、いとこの家に泊まると必ず目が覚めて催すのです。

おじちゃん、おばちゃんを起こすのは気が引け、一度か二度、同級生のいとこ男子を起こしたことがありました。

いとこは自分の家なので慣れたもの。
目をこすりながらもついてきてくれましたが、高学年にもなると、いとこにも頼むのが気恥ずかしくなるのですね。

子供なので、夜中のトイレの何が怖いと言えば幽霊が怖いわけです。

トイレの電気を付けるため玄関先で紐を引っ張り
意を決して夜の庭を走り
木の扉を開け
鍵もかけず下を見ないように用を足し
事を終えて俊足に帰る

これだけでもう、家に入ったときにはハーハー息切れ状態です。

トイレに行くことがまるで何かの罰ゲームのよう。



この恐怖のボットン便所経験を現代に置き換えて思うと、今の息子や娘が夜中に起きて、外のトイレに一人駆け込むなんて想像するだけで親の私が恐怖です。

何がって、幽霊うんぬんより、犯罪や事件のほうが怖いと思うからです。

大人になってから母に聞いた話ですが、昔はそのボットン便所の中に隠れてのぞき見している人もいたとか。

違う恐怖がザワーっとわき起こりました。

そう考えると小学生の私のこの行為、信じられないことだと思いました。
そして称賛を送りたい!!よく頑張った!あの時の私!

母の実家は私が中学生の頃に家を建て替え、ボットン便所は水栓トイレに変わり、家の中にも外にもトイレがある便利なお家に変身しました。

今はほとんど姿を見ないボットン便所にまつわるこの話。
興味津々に聞いてくれた息子ですが、その思い出にまた恐怖を覚えた母なのでした。

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